歯(H)とは

最終更新日:2025年04月28日
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歯(H)とは

印刷用語での歯(H)とは、字送りや行送りの指定に使われ、デザインの一貫性を保つための単位です。印刷物の読みやすさや視覚的な美しさを左右する重要な要素となっています。

『歯(H)』は文字のサイズを表す『級(Q)』と一緒に用いられ、どちらも0.25mmを表しています。レイアウトの指定紙には『10Q 16H』といったように書き込みます。

歯(H)=文字や行の間隔 = 0.25mm

級(Q)=文字の大きさ = 0.25mm

字送りにおける歯(H)の役割

字送りとは、文字の中心から隣接する文字の中心までの距離のことを指します。歯(H)は、この字送りの調整に使用され、テキストの読みやすさを向上させます。適切な文字送りは、読者に快適な読書体験を提供するための鍵となります。

手法としては、複数の文字を対象として同時に字送りを調整する『トラッキング』と、個別に字間を調整する『カーニング』があります。

行送りと歯(H)の関係

行送りとは、文字列の行の基準点と次の行の基準点までの距離を指します。歯(H)は行送りの調整にも用いられ、文章が詰まりすぎず、また広がりすぎないバランスを保ちます。これにより、印刷物の視覚的な調和が生まれます。通常、文字サイズと同じ単位で表しますが、文字サイズを級(Q)で表す場合には歯(H)を用います。

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